あーもう無理、転職したい!
と思ったならば、初めて転職をする看護師も、何度か転職を経験されている看護師もスタートは一緒です。
根本的なところは、初めて医療機関に就職しようとする方だってスタートは一緒でしょう。
しかし、スタートラインは一緒でも、転職活動期間は人によって異なってきます。一般的な転職活動の期間は早くて3か月、長いと半年くらいになるでしょうか。
この差は、準備の差によるところが大きいのです。
時間だけではなく、自分が思っている以上に労力もかかるもの。事前に重要なポイントを把握して、できる限り効率的に転職活動を進めたいですよね。
本記事では、大学病院からクリニックに転職した私の経験から、簡単な転職マニュアルを考えてみたので、ぜひ参考にしてみてください!
次の前提と7つのステップに沿っていけば、きっと看護師の転職をスムーズに行うことができますよ!
それでは、順番に見ていきましょう!
1 前提:転職活動は在職期間中に行う
特別な事情でもない限り、転職活動は在職期間中に行うのがおすすめです。
上述のとおり、転職活動の内容や期間は人によって異なります。
難航して長期化した場合、既に退職していると、収入が途絶えることで切迫感がでます。
本当に希望通りの職場を見誤るかもしれません。
また、転職活動を進めていくうちに、現在の職場の良さを再確認して、転職を考え直したくなるかもしれません。
現在置かれている境遇がどんなに厳しいものだったとしても、現職があるということ自体が安心感につながり、充実した転職活動を送れると思うんです。
以下の記事で、看護師の転職開始時期について詳しく解説していますので、ぜひあわせてお読みください。
2 看護師の転職を成功に導く7つのステップ!
ステップ1 転職する目的や条件を明確に
転職を決めたからには「理由」があるはずです。
上記のとおり、転職理由は人によって異なります。
その理由が明確ならば、転職先を決める際の譲れない条件も明確になることでしょう。
自分が転職したいと考える理由や譲れない条件を明確化することで、本当に自分に合った次の職場が見つかりやすくなります。
また、転職理由によって転職時期も大きく異なってきます。
以下の記事で、看護師が転職するきっかけとなる主な理由やその理由別の転職時期について詳しく解説していますので、ぜひあわせてお読みください。
ステップ2 自己分析を行って自分の市場価値を洗い出す
目的や条件を明確化することのほかに、「自己分析」を行って、自分のキャリアやスキルを振り返ることも重要です。
希望する職場があったとしても、求められるキャリアやスキルに到達していないと、転職が難しいケースもあります。必要なキャリアやスキルがあるのであれば、今の職場で働きながら習得しておくことも必要になるでしょう。
自分が持つキャリアやスキルは、転職活動においても大きな強みになりますし、転職先の選択肢も広がります。
自分にどのような強みがあるのかを振り返り、不足していれば補う努力をして、転職活動に活かしていきましょう。
看護師という職業がいくら引く手あまたとはいえ、採用を決めるのは企業や医療機関側です。このステップによって、自分の強みを知り、自分自身のことを客観的に把握することができます。
ステップ3 転職に必要なスケジュールを確認
冒頭でお話ししたように、転職活動はそれなりに時間がかかる場合も多いです。
転職先を探す、今の職場に退職の意思を伝える、仕事を引き継ぐ、などたくさんの行程があります。
法律では、「退職の2週間前まで」が組織に退職を伝える時期となっています。
しかし、通常は2週間後に退職ということは難しいでしょうし、非常識・無責任などと思われるのも嫌ですよね。
あらかじめ就業規則等を確認し、転職活動がスムーズに進むようにスケジュールを確認して行動することをおすすめします。
ステップ4 情報を比較検討する
自分としっかりと向き合った後は、転職先の求人情報を調べるステップに進みます。
ただぼーっと求人情報を眺めているだけではいけません!
また、収集した情報を整理することなく、いきなり履歴書を書いて応募したり、入職を決めてしまうことも危険すぎます。
自己分析を行った上での情報を整理し、自分の希望する条件に本当に合った病院かどうか検討することで、入職後に自分が活躍できるかどうかなど、自分とのマッチ具合もわかります。
さらに、求人紹介会社のサイトに登録してみたり、紹介会社のキャリアアドバイザーを活用してみることで、求人紹介ページに書かれている病院情報を詳しく知ることも可能です。
ステップ5 応募書類を作成する
希望の病院が決まったら、ついに必要書類の作成になります。
時代は変われど、必ず必要なのが履歴書と職務経歴書です。この2つの書き方がマズいと、書類選考の時点で落とされてしまうわけです。
書類選考が通らないことには、面接で自分を良さをアピールする機会にも恵まれません。
病院側が求める人物像は、求人情報や情報サイトから何となく得ることができるので、しっかりと分析してマッチさせていきましょう。
ステップ6 面接と自己PRを対策する
書類選考をパスすれば、いよいよ面接となります。
面接では、ありのままの自分を見せればいいわけなのですが、前もって入念な対策を練ってきているライバルとそうでない自分とでは、面接官の印象は変わってしまうものです。
面接こそ、知ってさえいれば防げるミスはいくらでもあるのです。
以下の記事に、面接対策として必ず聞かれる質問と必ず聞くべき逆質問をまとめました。特に、クリニック転職に興味のある方は、ぜひあわせてどうぞ!
ステップ7 円満退職し、入職へ
晴れて新しい職場へ入社が決まりました!
あとは、退職と入社の手続きをするだけとなります。
立つ鳥跡を濁さずといいますが、円満退職をして新天地に飛び出しましょう!
3 まとめ:意見と提案
転職したい理由をしっかり把握して、その目的に合った職場探しをすることが大切です。
計画的にスケジュールを進めていくことも大事ですね。
これらのステップをすべて自分ひとりでやろうとすると、どうしても非効率になったり、方向性がずれてしまいがちです。
転職エージェントもうまく利用して、効率的に転職先を見つけるのも有効な手段のひとつです。
記事内で紹介した内容も参考にしていただいて、皆さんにとって本当に働きやすい職場が見つかることを祈っています