看護師が「転職活動を始める時期」は、次の職場で働き始めたい時期から逆算し、しっかりとスケジュールを組んだ上で決めることが大切です。
当然ながら、転職活動期間は人によって異なります。
一般的な転職活動の期間は3か月、長いと半年くらいにわたることもあるでしょう。
時間だけではなく、自分が思っている以上に労力もかかるもの。事前にしっかりとスケジュールを組んで、できる限り効率的に転職活動を進めたいですよね。
結論から先に言うと、入職希望の3か月以上前の時期から、少しずつ転職活動の準備を始めておくのがベストです。
なぜそう言えるのか、さっそく詳しく見ていきましょう。
1 転職活動を始める時期を検討する際のポイント
冒頭で、看護師が「転職活動を始める時期」は、次の職場で働き始めたい時期から逆算し、しっかりとスケジュールを組んだ上で決めることが大切だ、という話をしました。
転職活動を始める時期を考える際のポイントになるのは、次の２点です。
なぜこの２点がポイントなのか、もっと具体的にすると、次のようになります。
この2つの期間・時期を踏まえて、スケジュールを立てていく必要があるわけですね！
2 働きながらの転職活動期間は「３か月前後」かかる
今の医療機関に勤めながら転職活動をするなら、期間は少なくとも「３か月前後」はかかると考えておきましょう。
この「３か月前後」を分解すると、次のようになります。
一旦退職して転職活動をすれば、時間的にはスムーズに進みますが、収入的に切迫感が出ます。焦りなどから本当に希望どおりの職場を見つけられない可能性があります。
働きながら仕事を探す場合、やや長期化する傾向はありますが、「このくらいの時期から働きたい」とおおまかに考えておき、そこから逆算して３か月以上前から、以下のような準備を始めておきましょう。
以下の記事で、看護師の転職成功に向けた準備について詳しくまとめていますので、ぜひあわせてお読みください。
補足：なるべく早く転職先を決めたいなら転職サイトに相談する
転職エージェントを活用すれば、求人提案から面接のアドバイスまで、転職活動をトータルでサポートしてくれるので、大幅な期間短縮が見込めますよ。
3 退職意思は遅くとも「辞める1か月前まで」には必ず伝える
内定をもらえたら、速やかに今の職場に辞める意思を伝えましょう。
目安としては、遅くとも、辞める１か月前まで、適切に残っている有給休暇を消化したいという場合は、２～3か月前には伝えておくことが大切です。
伝える時期が早いほど、前の職場である医療機関は余裕を持って人員募集を行えるため、円満に辞めやすくなるでしょう。
4 具体的な転職活動のスケジュール例
一例として、「4月から新しい職場で働きたい!」という場合を考えてみましょう。
結論から言うと、以下のようなスケジュールで進めていくのが望ましいです。
- １１月から転職活動を開始
- １２月のボーナスをもらう
- １１月の求人を逃した場合は、１月求人にまわる
- ２月中に転職先が決まり、退職の意思を告げる
- ３月末で退職し、４月頭から新しい職場で仕事スタート
以下、ポイントとなる部分についてさらに解説します。
１１月と１月は求人が増える時期
まず、１１月頃から求人探しを始めておくのが良いでしょう。
１１月は、翌年1〜4月の入職に向けた求人が増える時期です。
年度末に退職予定の看護師に代わる人材を確保するため、看護師の求人は、冬から春先にかけて増加します。
転職先の選択肢が豊富になり、希望にぴったりの職場が見つけやすくなるのでおすすめです。
また、４月の入職を目指す場合、転職活動開始時期としては比較的早い時期でもあり、競争率が低いのも大きなメリットです。
１月も、転職活動を始めるのに適した時期です。
冬のボーナス支給後に退職を検討する人が増えることや、４月の入職に向けた求人が出やすくなることが挙げられます。
年始などは、まだまだほかの休職者の動き出しが遅い傾向にあるため、年明けすぐに転職活動を始めると競争率が低くスムーズに内定を得やすくなるでしょう。
効率よく転職活動を行い、働きやすい職場を見つけるためには、「たくさんの求人情報を入手し、比較検討する」ことが重要なので、この時期に転職活動を開始するのがおすすめです。
入職時期は「４月から」がおすすめ
入職のタイミングは「4月から」がおすすめです。
早い段階で転職が決まったとしても、３月中の入職はなるべく控えましょう。３月は入職したとしても人手が足りてない状況からスタートしなければならないからです。
４月まで待てば、新入職員や転入者の多いタイミングなので、同じ時期に入職すれば、サポートも厚く仕事を覚えやすいというメリットがあります。
補足:看護師ママの入職時期
看護師ママは、４月以外の入職がおすすめです。
４月は入園や入学、進級などで子供が節目を迎える時期でもあります。環境が変わるため、急な体調不良などのトラブルが生じることも多いでしょう。
子育て中の看護師ママは、子供の状況をしっかり考慮した上で転職活動をするようにしましょう。
５ まとめ：意見と提案
看護師が転職を成功させるためには、自分にマッチした適切な時期を逃さないことが重要です。
適切な時期に転職活動を進められれば、効率的に自分の希望に合った転職先も見つかりやすいでしょう。
もし、ご自身だけで転職活動を進めるのが難しいと感じたら、転職サイトの利用もおすすめです。
登録しておくだけで多くの求人情報を収集できて、自分に合った転職先も見つけやすくなります。また、専属のキャリアアドバイザーに直接相談できる転職サイトも多いので、手厚いサポートが受けられるのも魅力的です。
記事で紹介した内容も参考にしていただいて、皆さんにとって本当に働きやすい職場が見つかることを祈っています。
